Yoshiki Tagashira

Yoshiki Tagashira was born and raised in Onomichi city, a coastal town facing
the Seto Inand Sea in Hiroshima Japan. In 1994,he moved to a Ichihara city
Chiba Japan, surrounded by rich nature. He loves the surrounding nature where
he lives. However, the surrounding nature was gradually destroyed and turned
into a town.
He began walking with his camera to document the nature left behind. He set up
a website called the Sampomichi Project and published a record of nature.
He listens to various sounds in nature,birdsong,wind whispers,insects'love songs etc.
He conveys various things he felt in nature to music. He has been playing guitar
and piano since childhood. His music comes from his love for nature, everything
he feels in nature. He keeps walking in nature and makes music what he feels
in the nature.


１９６４年。東京オリンピックの年に広島県尾道市に生まれ、
高校時代まで尾道で暮らす。

　音楽との出会いは、４歳頃に、始めに母にヤマハ音楽教室みたいな
ところに連れていかれて、そこで講師のオネエサンがピアノでなにか
一つ音を弾いて「この音はなあに？」と言われてさっぱり？？？で
キョトンとしていたら「まだ無理ですねえ」みたいなことを言われて
とても嫌だったことを覚えている。

　それでも家にピアノがあったので、適当に何やら弾いていた。その後、
しばらくピアノレッスンを受けるようになるも、当時病弱で休みがちで
あったため、そのうちやめてしまう。

　それでも、自力でなんとかピアノを弾くようになり、小学校高学年
くらいになると、ある程度弾けるようになっていった。その後、家に
あったギターをこれまた自力で弾き始める。

　それを見た母がギター教本を買ってきてくれて、それを見て色々
弾いているうちに、すぐその教本の最後の曲まで弾けるようになって
しまった。その後、ギターにはすっかりはまって家にいるときはいつも
ギターをかかえ、ベッドに寝っ転がりながら弾くほどであった。

　中学１年の時、何故かクラスの投票で中学校の合唱コンクールのピアノ
伴奏者に選ばれてしまい、２年間、伴奏者をこなしてしまう。

　高校１年生の時、テレビの科学番組「コスモス」を見て、科学者に
なりたいと思う。同時に、番組で使われていたヴァンゲリスの「天国と地獄」
の楽曲にとてもはまり、その後、ヴァンゲリスなどのシンセ音楽のレコードを
買いあさったりした。そのころから、ギターで即興で作曲をしたり
し始めていた。高校の音楽の授業で「自分で作曲して、それをみんなの
前で演奏する」という課題があり、とても熱心に取り組んだ。

　科学者になりたい、と思ったことと、もともと理科系科目特に物理が
異様に得意であったため、大学は理科系に進んだ。そこからはあまり音楽に
縁のない生活をしていた。しかし、ギターを弾くことはやめることなく、
また、時折作曲もしていたものの、それを発表することもなかった。
そしてやがてシステムエンジニアとなる。

　それから時は過ぎ結婚して、千葉県市原市に移り住む。そこでとても
豊かな自然がまわりにあることに驚き、自然の中を散歩することを愛する
ようになる。
しかし、周辺は急激に宅地開発が進み、豊かな自然はどんどんと破壊されて
いった。それをずっと自分の身が削られる思いで見ていた。
ある日、そこにある自然が消えてなくなる前に自分で歩き、自分で記録して
伝えようとインターネットサイト「散歩道プロジェクト」を立ち上げる。
それから、自然の中をカメラを持って歩く日々。やがて、よりよい写真
が撮りたいと思うようになり、写真にはまる。そして、写真雑誌の
フォトコンテストでいくつか入賞を果たすようになる。

　インターネットのサイト「散歩道プロジェクト」がやがて人々の目に
とまるようになり、それがきっかけで地元、千葉県自然観察会の講師を
つとめるようになった。
　そこでは自然の中で撮った写真を多くの人の前で発表するようになる。
やがて、その写真つないで動画にして音楽を付けたらどうだろう？
と思うようになる。そして、その音楽も自分で作ったらどうだろう。

　そうして、作曲を始めた。何故かそれはいとも簡単にできた。やがて、
自分が自然の中で感じたことを、写真だけでなく、音楽で多くの人に感じて
もらうことが出来たら、もっと人々が身近な自然を愛するきっかけになる
のではないか？と思い、そういう曲作りにこだわる。
ファーストアルバム「記憶」では、２年間にわたり、自ら自然の中で録音
してきた自然の音に音楽を加えて作品にした。

　基本は、身近な自然の中を歩き、様々なものを感じとる。そこでの感覚
を自分の中で音楽に変換する。そうやってずっと作曲を続けている。

　なお、音楽とは関係ないが、物心ついた頃からの熱烈なカープファンで
あり、プロ野球シーズン中は全国の球場に泊りがけで応援に出かけて声を
からすほどの野球好き。そのため、プロ野球シーズンの作曲のペースは遅く、
多くはシーズンオフに作曲をしている。また、気象予報士でもある。